悲しくてやりきれない-この世界の片隅に-

晴れた朝 115-2gs
差してきた光   気仙沼線 御岳堂-陸前豊里

昨晩は野外ステージで映画「この世界の片隅に」の原作者こうの史代さんのトークイベントと音楽を担当した「コトリンゴ」さんのミニコンサートがあるというので出かけてきました。こうの史代さんが賢治を知ったのは図書館で借りた伝記を読んで,一途に自分の思ったことをやり遂げる姿に感銘を受けたからだと言っていました。気持ちが沈んだときには賢治の短編を声を出して読むんだそうです。すると不思議と気持ちが落ち着くと言っていました。こうのさんから出てきた賢治作品は「山男の四月」これは映画のラストの橋のシーンで山男が出てきましたね。そして,「おきなぐさ」「気のいい火山弾」「黒ぶどう」「台川」「ざしきぼっこのはなし」「鹿踊りのはじまり」「毒もみの好きな署長さん」「林の底」と次々と賢治作品が出て来ました。こうのさんも根っからの賢治ファンなんですね。

この世界の片隅に


さて,「この世界の片隅に」の映画の方ですが,戦時中の呉の日常を描いていましたが,戦時下の生活というものがどんなものであったのかがとても丹念に描かれていてとてもよかったです。戦地に散った兵隊さんの遺骨や遺品が骨壺を開けてみたら,石ころ一つだけだというシーンも心に残りました。
私はそんな戦争で死んだ命が,故郷に還ることなくいつか帰ってくるのではないかと家族は待ち続け,そのまま遺族も死んでいったことも事実です。彼らの,あるとき家族が突然いなくなり,死んだ証拠もなく「不在」のままになっている事実は認められない,何か夢のようなことでもあったのでしょう。
私はこんな一人の家族の不在といつまでも待ち続ける家族の苦しみを次のような写真として表現してみました。

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宴を待ち続ける

コトリンゴさんの美しい声はその切なく「悲しくてやりきれない」気持ちを切々と語り掛けてきました。夏の終わりの夕暮れの青い空と雲に合っていました。




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