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コーラ

海沿いにて 010-2gs
朝の海 荒浜海岸

コーラ

それはたゆたうように在る
しかしその存在は証明されたことはない
それはちょっと変わった形である
だいたいが形があるかどうかも分からない
だれも見たことはないし
確かめたこともない
あるなと感じてもそれは次元が違うところにいるようにも思える
近くだけれど反り返った世界であってこの世ではない
とらえどころのないものなのだ
だから名前すらない

コーラ
まるで触媒のように立ち現れてくるのだ
それ自身では場所を持たない
あるものが存在しようとするときに
その場所を提供するだけだ
生成することを
この世にあらんとすることを・・・ただ許している
意志するとかすかに世界のどこかで反応する
小さな灯をともすように
しかし考える対象にするとたちどころに形容されることを許さない

目的なんてない
そもそも言葉や思考の文脈ではつかまらない
「コーラこそは、みずからを刻印するありとあらゆるものの記入の場を象るものなのだ」

コーラ
とある公園に椅子がある
その椅子は誰かが座るようにつくられている
しかし誰も座らない
誰かのために作られたが誰れのためでもない
その公園に辿り着いた者などいないからだ

コーラ
すべての意味ははぎ取られている
「これでもなくあれでもないようにみえ、同時にこれでありかつあれであるようにみえる」
接近すると消え
しかし大胆に存在しているがおよそ権威というものは持たず
平然としている
イノセントでありながらすべてを許す

場所であって空間ではない
まよいが

あるいはカフカの「掟の門前」の開かれることのない門


海沿いにて 278-2gs
海沿いにて 石巻線 沢田-浦宿  万石浦に年の瀬の陽がきらきらと輝いていました


コーラとはプラトンのティマイオスに出てきた不思議な言葉です。
およそ概念化できず,実に可変性の高い,可塑性の高いものです。
何にでも変化可能で実体をもたないものです。強いて言えば「場所」と訳されていますが,とらえどころのないものです。それは永遠につかまらない蝶のようなものでもあり,永遠につかまらない蝶の存在をこの世に許すもののようにも受け取れます。あるものが形づくられようとするときに同時に現れるけれど,決して自分自身では形をなさないものです。



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