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赤い月-月食の思い出-

月食銀河-2gs
赤い月-月食の思い出に寄せて-(これは合成創作です)

1/31の皆既月食はブルームーンでブラッドムーンそしてルナ・エクリプス(月食)という話題性の高い天文現象でしたね。
私自身天気予報で一喜一憂しながら,楽しみにしていました。最初から最後までこの長すぎる月食をたっぷりと楽しみました。かなりハードでした。月食途中で月暈(つきかさ)も見えたのはラッキーでした。1月最後の日が満月ですから月めぐりを見ると,なんと3月もブルームーンが見られますね。ラッキーな年です。

さて今回の月食をアップしてから,気持ちとしてはもう次の天文ハイライトへと進み,ゆっくりと撮った写真を楽しむということがないような気がします。次々と写真をとるものですから一枚の写真をじっくりと眺めることがないのです。写真が世の中にフラッシュバックのように投げ込まれて次々に沈んで死んでゆくという感じですね。投票されない写真がそのままうち捨てられる風潮が蔓延し,刺激性の高い一枚に人気が集まって,世の中に広がってスタンダードになっていくわけです。

実際,私もそうです。月食時の月を丹念に眺めたり,写真で気付かされる大切なプロセスを省略してしまっています。まるで祭りが終わったら次だと案外あっさりと切り替えてしまっている自分がいます。だから手法的には敢えてプリントしてじっくり見てもらうという方法が逆に今の時代は大切なのかもしれません。加速しすぎる眼や意識や感情にブレーキをかけながら対象をしっかりと記録したいものですね。

Blue Moon with Last train  2010.1.31 Blue Moon with Last train『20:52』

この写真は8年前の2010.1.31の写真です。やはりこの夜はブルームーンでした。今回の月食のためにプリントして昔の月食ということでいろんな人に見せました。そしたら大きな反響がありました。その時に思ったのです。じっくりと見てもらうことで写真の質が実に深まっていくのだなと。実に当たり前のことですが写真の見せ方にもう少しこだわろうと思わされました。パソコン上では駄目かもしれません。写真の魅力と質は,色,輪郭,グラデーション,深さ,いろいろですね。大切なのは写真のディテールです。その情の全てを知ってこそ作品の良さが理解されるのでしょう。

そういう点で今日の1枚目は改めて月食時の赤い月をしみじみと見たいと思って敢えて合成にしてみました。説明したいのですが微妙な違和感がかえって見る人に強い印象を与える効果があります。この違和感は画角の違う写真同士で生まれてくるのです。背景は180°の画角で撮っています。月食時の月は200mmで撮っています。かなり違和感があります。しかし赤い月が冴え渡るように見えます。このように写真のフィクションでの効果が期待できます。ただ合成した写真について,人が見た場合のその人の心理的な影響もあります。まず合成を許さない人もいます。つくられたものと感じるのです。一方おもしろい写真と受け止める人もいます。1/31の月食の赤い月がもう一度私の中に思い出として再現されるにはこのような写真になったとしか言えません。


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