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一羽のハクチョウに出会って

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2018.4.22

桜もひとしきり咲いた後の堤防は菜の花でいっぱいになった。
鉄道の写真を撮ろうとして橋の上で電車を待っていた。
後で写真を確かめると,「あれっ」と思った。

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2018.4.22 円の中にハクチョウらしきものを発見

菜の花の中に一羽のハクチョウがいるのでした。
それがハクチョウとの出会いでした。


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菜の花を食べています

ハクチョウが一羽。
シベリヤに帰らず残っていたのです。そして今菜の花を食べて過ごしている。たった一羽で生き続けることは大変なことです。イタチやキツネなどによく襲われて命を落とすことも多いです。羽が大きく折れています。初めて出会ったときにハクチョウは川に入り,羽ばたいて助走する真似をしました。意識した相手に自分がハクチョウだと誇示しているようでした。そんな姿も涙ぐましいと折れて痛々しい羽を見て思いました。私はそんなことをして私に見せてくれる目の前のこのハクチョウがすぐ好きになりました。たった一人で生きていくことは並大抵なことではありません。ハクチョウは何かに衝突したのか羽が折れてしまいました。飛ぶことをあきらめざるを得なくなりました。

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貨物列車も通ります

仕事場に行く途中にちょうどこの場所を通ります。
その日から朝と帰りに一羽のハクチョウに会うことにしました。
ハクチョウに会いに行って,わたしは勝手にハクチョウに話かけながら思いました。なぜこの場所に来ることになったんだろう。確かに人はあまり入らない場所だ。ちょうどここは奥まっている場所で線路までの道も草に埋もれている。でも一人で大丈夫なのだろうか。迫川に行けばたくさんの帰らないハクチョウたちがいる。どうしてそこまで行かないのか。随分長いこといるようなので,たまに仲間の情報もはいるだろうに・・・。一人を選んで生きている。

わたしはそんな一人だけのハクチョウの生き方に何か尊敬のようなものも感じながら話をしようと通うことにした。
雨の朝,霧の朝,よく晴れた朝,寒さの戻った朝。いろんな朝にわたしは景色の中に白い点を探した。そして白い点をみつけるとすごく安心した。生きている。今日も生きていた。よかった。


(この話はつづきます)

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