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風土記の桜-入谷・みなもと櫻-

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入谷桜沢地区 みなもとの櫻 エドヒガンに見えました。

1770年に残された記録安永風土記に書かれている桜を訪ね歩いています。
つまり差し引き245年前の記録に名木として掲げられている桜があります。風土記には仙台藩の各村々の名木が載っています。多くは杉ですが,わずかに桜も登録されています。数えてみると38本の歴史的な桜があるわけです。時代を超えた桜の木。そこに目を付けてみました。爾来ちょこちょこと風土記に載っている櫻の名木を訪ねて回るようになりました。

今日は本吉郡志津川入谷のみなもと櫻です。

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カタクリに囲まれて咲くみなもと櫻

肝入甚五郎の書いた入谷村の風土記御用書出の「名木」の項を見ると,入谷村の名木五本が書かれています。
一 名木 五本 一 槻(平) 壹本 廻 三丈五尺        一 同  (八幡下)壹本 廻 二丈三尺
 一 松(同所) 壹本 廻 一丈五尺       一 杉(薬師堂境内)壹本 廻 一丈二尺
 一 櫻(櫻澤)壹本 廻 一丈五尺
  右ハ櫻澤屋敷名之櫻ニ御座候處往古之木ハ枯候而當時代木之由ニ御座候種蒔櫻ト申伝候事
  右櫻之外ハ名木ニハ無御座候得共古木ニ付御書上仕候事
一丈は約3.0303メートルですから櫻の幹廻りは一丈五尺で約4.5mとなります。超大木です。しかもこの櫻は二代目のようですね。「往古之木ハ枯候」とあります。

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この櫻がある地区は「櫻澤屋敷」といいます。「屋敷」は地区という意味です。昔から何百年もこの櫻を見続けてきたのでしょう。確かに地名に櫻が付くとその地域に古い櫻があったようです。山深い谷あいのここ入谷地区で守られてきたみなもと櫻は満開の花を咲かせて静かに村を守っています。

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