FC2ブログ

春告げコンチェルト

ミズバショウ2-2gs
春告げコンチェルト

ブナの林から漏れ来る光と流れる雪解け水が奏でるコンチェルト
聴衆は芽吹いた者たち

朗読は「春と修羅」
やっぱり春によく合うなあ
かっこいい詩ですね。

 春と修羅
         (mental sketch modified)
   心象のはいいろはがねから
   あけびのつるはくもにからまり
   のばらのやぶや腐植の湿地
   いちめんのいちめんの諂曲(てんごく)模様
   (正午の管楽(くわんがく)よりもしげく
    琥珀のかけらがそそぐとき)
   いかりのにがさまた青さ
   四月の気層のひかりの底を
   唾(つばき)し はぎしりゆききする
   おれはひとりの修羅なのだ
   (風景はなみだにゆすれ)
   砕ける雲の眼路(めぢ)をかぎり
    れいらうの天の海には
     聖玻璃(せいはり)の風が行き交ひ
      ZYPRESSEN 春のいちれつ
       くろぐろと光素(エーテル)を吸ひ
        その暗い脚並からは
         天山の雪の稜さへひかるのに
         (かげらふの波と白い偏光)
         まことのことばはうしなはれ
        雲はちぎれてそらをとぶ
       ああかがやきの四月の底を
      はぎしり燃えてゆききする
     おれはひとりの修羅なのだ
     (玉髄の雲がながれて
      どこで啼くその春の鳥)
     日輪青くかげろへば
       修羅は樹林に交響し
        陥りくらむ天の椀から
        黒い木の群落が延び
          その枝はかなしくしげり
           すべて二重の風景を
        喪神の森の梢から
       ひらめいてとびたつからす
      (気層いよいよすみわたり
     ひのきもしんと天に立つころ)
   草地の黄金をすぎてくるもの
   ことなくひとのかたちのもの
   けらをまとひおれを見るその農夫
   ほんたうにおれが見えるのか
   まばゆい気圏の海のそこに
   (かなしみは青々ふかく)
   ZYPRESSEN しづかにゆすれ
   鳥はまた青ぞらを截る
   (まことのことばはここになく
    修羅のなみだはつちにふる)
   

   あたらしくそらに息つけば
   ほの白く肺はちぢまり
   (このからだそらのみぢんにちらばれ)
   いてふのこずえまたひかり
   ZYPRESSEN いよいよ黒く
   雲の火ばなは降りそそぐ


にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村
関連記事

コメント

Re: 素晴らしい!

ご無沙汰しております。ありがとうございます。
深緑の季節。山はやはりいいですね。

素晴らしい!

リズミカルで命の輝きを感じます

モネの絵のようです^^
非公開コメント