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マイ アンソロジー「静かな夜」

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「静かな夜」撮影は長沼。地味すぎて一枚として出すのには勇気が必要ですね。でもよく見ると味わい深いものがあります。マイアンソロジーはそんな埋もれていて地味だけど味のある写真を敢えて出していこうという企画です。


マイアンソロジー。
訳すと「私撰」という意味になりますか。「万葉集」も私撰に当たるんですね。
私の場合はと言うと,撮り捨てた写真って可哀想という気持ちから没になった作品を復活させていく方向で夜の「マイ アンソロジー」小品集をつくりたいという意図です。

写真も「最新の」ものが好まれ,また自分もそうした最新の,ニュース性のあるものを敢えて選んでいくために,どうしても地味な作品は没にしてしまうことがあります。それで撮った写真は次々とハードディスクの中にたまっていくばかりです。
フランスのある哲学者が言っていました。「日本人って不思議だ。撮るだけ撮ってそのまま作品にもしない。忘れ去るために写真を撮っているようなものだ。」と言う言い方でした。後の楽しみとして写真を活用することが未熟である文化なのですね。その点では日本人ってその場の,その瞬間を享楽的に味わって終わりとする部分があるのかなあと思ったりします。「祭りの後の静けさ」と言うか「旅の恥は掻き捨て」のように非日常のことにあくまで熱中しておいて,終わったらはい,おしまいと日常に帰って行くというハレと日常の切り替えがうますぎるのかもしれません。

忘れ去られた過去の自分をもう一回よく確かめてみる。今の自分をつくっている見えない力を見直してみる。そうすると過去の自分のなかなかいい姿も見えてくることに気付きます。実際過去の埋もれた写真を今改めて見て,これなかなかいいなあと感じることができます。過去の写真を見ることで自分の「インナートリップ(自分の内面への旅)」に出かけることができます。写真だから出来る「旅(トリップ)」があります。

マイアンソロジーを一番楽しむのは自分です。

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