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朗誦伴奏「銀河鉄道の夜」第二夜のお知らせ

10月国際宇宙ステーション-2gs
国際宇宙ステーション

10月20日(土)午後4時半~
 栗原市 Cafeかいめんこや
 栗駒発 宮澤賢治の世界へ
 朗誦伴奏「銀河鉄道の夜」第二夜

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このポスターの絵,なかなかいいですね。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は未完ながらまぎれもない傑作と言えるでしょう。

さて私が「銀河鉄道の夜」の論考で印象に残ったのは萩原昌好氏の「宮沢賢治「銀河鉄道」への旅」です。
萩原昌好

 死んだ妹トシと密かに交信する樺太への旅を萩原氏は鉄道と天体の運行から読み解こうとします。なんと言っても圧巻は同経度での花巻と樺太の栄浜に横たわる天の川が北上川の水面に鏡のように写り込む一瞬を描き出します。つまり天上から死んだ妹トシが降りて来るという劇的な瞬間を探し出していきます。これは天体の運行が地上にそのまま写しだされるということです。天上の理が地上に移されるということ,中国の天文思想が日本でも陰陽五行説として組み込まれた時に表れた新しい基準なのです。

 昔,日本には横の広がりとしての距離を基準として同一平面上にこの世あの世を置いていました。しかし陰陽五行説が天武朝に基準に組み込まれたことで方位,時間等の新しい座標軸が生まれたのです。遷都や祭礼はこの新しい思想によって組み立てられていきました。「隠された神々」を書いた吉野裕子氏に依れば現在でも日本の「祭礼の期日や時刻の設定や動きは北極とそれを巡る北天の座を地上に再現したものになる」と言います。

さすれば「銀河鉄道の夜」は天上がそのまま地上に移され,祝福された世界に他ならないと言えるでしょう。あの世が,ここでこの世で再現される。これ以上の賢治の完成形はないと思われます。


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