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あの日を忘れない

天の川と桜
「み魂よ。美しき星に。」
2011年3月11日から一か月経って,この桜は例年よりも美しく咲き,満開になった。桜の背景の天の川の方角は丁度南三陸志津川。追悼式典が行われた日だった。その夜,たくさんの魂が天に昇っていくように私には見えた。

あの日から9年になろうとしています。
ガソリンが手に入らず,片道1時間かけて自転車で通勤していたこと。農家の井戸から水を一輪車で運んだ毎日。2週間経った志津川に行って言葉を失い立ち尽くしたこと。夜,ろうそくの光で卒業式の準備を進めたこと。夜の避難所で泥のような咳の音や苦しみうめく人の声。避難所のトイレ掃除しか出来なかった自分。そんな何か申し訳なさにさいなまれ続けた。津波で亡くなった人々や大切な家族を失った人の話を聞くことがとても辛かった。自分が何もしてあげられなかったからだと思う。毎週被災地に通い続け,写真も撮り続けた。しかしむしろ通い続ける中で,行く度に変わり続ける海辺の町の景色にとまどった。以前の景色や一週間前の景色が次々と消され塗り替えられていることにも苦しんだ。震災後七年目の3月のことだ。父が亡くなった。父が亡くなったその日から気仙沼線の写真展を六ヶ月かけて三期に分けて行った。死ぬ前に父はよいことだからやりなさいと言った。市に写真展の企画書を持っていった時に開口一番「金は出せませんよ」と言われた。がっかりした。
震災後間もなくの頃,大川小学校6年生は一人だった。偶然その子どもさんの読書感想文や総合学習のまとめを知る機会があった。目標を失わず努力し,黙々と勉強を続けている姿に非常な感銘を受けた。と同時に何故かまた申し訳ないといういつもの気持ちにさいなまれた。そんな気持ちを抱いて生き続けている。そんな気持ちの整理のために折々に大川小学校跡に行っている。強さを教えてもらった一人の子どもさんにお礼を言うために。


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