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春迎える伊豆沼

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北帰行

先週3月6日だったと思うが,強い風が吹き荒れた。
その次の日の夕方には賑やかなマガンの塒入りが戻ってきました。どうやら強い風に乗ってガンハクチョウが戻ってきたようです。マガンハクチョウ達の鳴き声で満ちていた空間ががらんとしてさみしさを感じていましたから,飛ぶ姿や鳴き声が戻ってきたことが嬉しいです。現在でも数は少ないですが朝夕に呼び交わすマガンハクチョウの声がしています。若柳にある県のサンクチュアリーセンターの鳥情報では3月6日現在でマガンは36羽となっていましたがどうでしょう。サンクチュアリーセンター新田館は残念ながらコロナウィルスの感染拡大予防のため24日まで閉館しているようです。また早春恒例の野焼きも中止。お彼岸に合わせて行われているクリーンキャンペーンも中止になってしまいました。鳥がいなくなり最近は人すらいなくなっている伊豆沼です。
シジュウカラ,エナガ,カシラダカ,ツグミ,カワラヒワ,ヒヨドリ・・・。
前沼にはハクチョウが1羽。よく見れば死んだハクちゃんに寄り添っていたあの若いハクチョウだった。
夕暮れが濃くなってきた頃。2年前のあの頃,毎日通って呼びかけてきた声を掛けてみた。

「来たよーーー」

暗がりの中の声の主を探すようにハクチョウはこちらをじっと見ていた。

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霧の林

2月中旬辺りから林は一年の中で一番見通しがよくなります。雑木林の向こうがこんなに明るいものだと改めて感じる頃です。この時期の林は歩いても気持ちよく,獣道を辿ればキツネやリスと出会うこともあります。落ち葉でやわらかくなったふかふかした林床をしばし歩きます。國木田独歩の書いた林にいるようです。
楢(の木)はあまり風流な木でない。その枝は粗、その葉は大、秋が来てもほんのりとは染まらないで、青い葉は青、枯れ葉は枯れ葉と、乱雑に枝にしがみ着いて、風吹くとも霜降るとも、容易には落ちない。冬の夜嵐吹きすさぶころとなっても、がさがさと騒々しい音で幽遠の趣をかき擾みだしている。
 しかし自分はこの音が嗜(す)きなので、林の奥に座して、ちょこなんとしていると、この音がここでもかしこでもする、ちょうど何かがささやくようである、そして自然の幽寂がひとしお心にしみわたる!
 自分はいつしか小山(近くで絵を描いている友人)を忘れ、読む書(ワーズワース)にもあまり身が入らず、ただ林の静けさに身をまかしていると、何だか三、四年前まで、自分の胸に響いたわが心の調べに再び触れたような心持ちがする。「小春」明治33年11月


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さんぽ道

久し振りにあのさんぽ道に行ってみた。
林の奥が透き通っている。木々の向こうの空はこんな明るさだったのかと初めて知った。


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