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新・遠野物語―見ザル言ワザル聞カザル―

12-ことは入り
長野の庚申塔 白馬村で

庚申塔という石碑があります。
庚申信仰の満願を記念して建てるものです。
この庚申塔。全国津々浦々にかなりの数が建てられています。
カレンダーを見ると「庚申(かのえさる)」という日があります。例えば今年ですと7/16をカレンダーで見ると「庚申の日」に当たっています。この庚申の日の夜は寝ている人の身体から三尸(さんし)という虫が抜け出して天帝にその人の悪さをすべてばらしてしまうというのです。これは大変です。そこでこの庚申の日は眠らず勤行に努めたと言います。

そこで庚申塔には「わたしの罪を見ないで下さい,言わないで下さい。聞かないで下さい」と三匹の猿が描かれるようになったと言われています。

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左から,私の罪をどうか「聞かないでください。言わないで下さい。見ないで下さい。」

さていろいろな庚申塔の三匹の猿を見ていてはたと気付くことがあります。
猿がどういう順番で並んでいて,それには何か意味があるのかという疑問です。そこで三匹の猿だけを並べてみました。上の写真2枚は芦田正次郎著「路傍の庚申塔」慶友社から引用しました。

三猿比較図
上から江戸初期型 延宝五年(1675)東京都北区十条     「見,聞,言」
「」2段目 江戸中期型 宝永元年(1704)東京都北区赤羽北 「言,見,聞」
3段目 享保十三年 宮城県登米市浅水 長谷寺境内    「言,見,聞」
4段目 不明     長野県白馬村                「聞,言,見」
5段目 日光東照宮                          「聞,言,見」

結局これだけではどの並びがどうだ,時代を経るに従いこうなるとは言えません。
ただ並べた三匹の猿を良く見ると足が垂直に立っている江戸初期型と宮城の享保十三年。時代が経つと足と手のラインが菱形に変化する江戸中期型,後年更にバリエーションが増して長野のようにあぐらをかいたり,横を向いたりする並び方も現われてくるそうです。また地域性も大きく表われる部分だそうです。おもしろいですが,もう少し調べる必要があるようです。


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