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新・遠野物語―長屋門のある風景―

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長屋門で行われるカボチャの出荷作業

用事があって旧家を訪ねていくと長屋門に収穫したカボチャが所狭しと並べられていた。
昔の家はこの長屋門で格式を守っていた。だから子どもの頃から長屋門を通ると何か心が改まる気がしていた。
家の顔と言われる長屋門の前で一度立ち止まり,門の上に掲げられたお札や梁の太さや曲がりに自然と目が行く。こんな太い木が使われたのかと覆い被さる偉容に心打たれる。

通されて土間に上がると家の奥まで薄暗い空間が続いている。
特に奥の間から差し込む裏庭の緑が初めて見たように目にしみる。土間の続きはかまどであり,仕切ってある方の少し広い空間は馬屋である。真夏の炎天下の外でも中に入るとひんやりした空気が漂っていた。かすかに家の中に風が通ると一番奥に見えていた緑がかすかに動いていた。

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長屋門の前は松,アジサイなど一年にわたり花や実の色が楽しめるように木々や草花が植えられている

カボチャの種類はダークホースという品種だそうだ。本命ではないんだねとご主人は冗談を言う。
たわしで磨くと不思議に生き生きとした光がカボチャの表面に現われてくる。
もうこの家では何代もいろいろな作物を作り,出荷して生計を立ててきた。すごいことだと思います。

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