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マガンの南下-大造じいさんとガン-

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今朝のマガンの飛び立ち

ガンはいよいよ増えて,今朝私がいた内沼ではこれでもかと自由に飛び回る光景が見られました。
これだけの数だと自然の生き物の「命を全うする」歓喜というものが感じられます。
さて今日はそのマガンの話です。椋鳩十の「大造じいさんとガン」の話です。
この話の前書きに私が鹿児島県の猟師から聞いたお話です,とあります。
すると鹿児島県にも昔マガンが渡っていたということになります。作品自体が昭和16年の話で,猟師さんの話がそこから遡ること数十年ですから1800年代終わりの話になるかもしれません。明治か大正かという時代背景です。
昔は鹿児島までマガンが南下していたことは可能性があるような気がします。下の表を見て下さい。この表は令和2年にマガンがどの県で確認されたかを表しています。

マガンノ
令和2年マガンの飛来県

数は少ないですが,現在でも福岡県,佐賀県,長崎県まで南下しているのです。日本海側を南下して島根はかなりの数です。
すると今から100年以上も前は鹿児島に渡ってきていてもおかしくはないと考えられます。昔から「雁」は季節を知らせるものとして和歌にもたくさん詠まれています。雁が好きな農村風景が日本では九州の鹿児島まで広がっていたのでしょう。

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今朝のマガンの飛び立ち

現代,カーボンニュートラルというトレンドが急に盛り上がってきましたが,農業が市場経済に取り込まれては基礎が揺らぎます。
江戸の農本主義が実は現代に再び立脚しないと実現は危ういのではないかと思います。防災の面でも川の堤防だけ補強すればいいというわけでもありません。例えば昔から田んぼは水害時に水を受け止める貯水池にもなっていたのです。そうした自然の全体を横断的に見た防災を農業の視点に取り入れながらカーボンニュートラルを目指す視点が必要です。




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