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くどうれいん「伊豆沼の蓮」ぼるん、ぼるん

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伊豆沼の蓮

河北新報日曜日の特集「東北の文芸」を開くと,くどうれいんの「ごきげんポケット」のコーナーがある。
まず,ここを読む。一枚だけ載っている写真もまた楽しい。
そしてまた今日のタイトルは「伊豆沼の蓮」である。

かき分けてもかき分けても,人の頭ほど大きなハスが,ぼるん、ぼるんと咲いている

とは,見事な表現である。船に乗って蓮のを見ると確かにその大きさが分かる。

それにしてもくどうれいんという作家の本も,何も読んだことがなかった私だったが,連載当初から読んでいると,彼女の文章の人肌に魅力を感じていた。なんと言ったらよいのか,どこまでもモノローグに近い話し言葉が,妙に心地よいのだ。いかにもどこか東北の人という訥々とした感覚を持っている。だから文章からは,晴れ渡るような青空は感じさせないし,むしろどこか文章に漂う空気は澱んでいる。その綿入れどんぶくに包まれていれば,どんな日でも暖かいところがいい。モノローグだから幼いような気がするが,それは少女特有の大きな黒い瞳を持っているからだろう。冬の縁側でひなたぼっこをしている猫をつるつると触っている女の子である。どこかの佐々木の家に居るザシキワラシのおぼこが独り言を言うと,れいんさんの文章になるような気がする。
不思議である。

かき分けてもかき分けても,人の頭ほど大きなハスが,ぼるん、ぼるんと咲いている



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穫り入れ始まる 今朝9/18

さて,今月の伊豆沼読書会は,30日(土)午後1時30分~伊豆沼・内沼サンクチュアリーセンター淡水魚館で行ないます。
内容は「出羽三山ゆき」です。お待ちしております。

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