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半音階的な朝11/19

霧の飛び立ち朝霧の飛び立ち
出漁出漁
3朝日差す
4おっとっと

夕夕日沈む

 自分が撮った写真を仕上げて見ると,コントラストを上げると細部が黒くつぶれてしまうことが多く,余程の効果を考えないとコントラストを強くすることはないようだと思った。これは被写体が夜だったり,星だったり,朝だったりするからだと思う。つまり明暗のはっきりしたものよりも,階調性(グラデーション)を大切にするような境目の景色を撮っているからだなあと感じている。

 これは音楽で言えば「半音階的な」と言えるようだ。全音階のようにめりはりのあるはっきりとした音を出すのではなく,半音階的な境目の,例えばソとラの間の黒鍵の音の辺りのグラデーションをねらうような写真を表現しようとしているんだなと感じている。半音階が微妙に音に色合いを出すようにその色合いの微妙さの間を彷徨うような写真。

 私自身はロマン主義時代の画家のフリードリヒのような写真が撮れたらといつも思っているが,実際ロマン主義のめざした夜の表現は実に「半音階的だ」と言っていいだろう。「夜のしじま」というか音と次の音の間の沈黙に目を向け,はっきりとした光と影という対立よりは光と影の間の微妙なつらなりを表現しようとする。デジタルという技術で,フィルムの階調性を狙うこと自体矛盾しているけれど,やっぱりこれからもそんな半音階的な表現が続きそうだ。

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