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劔岳〈点の記〉と小島烏水

劔岳〈点の記〉
映画「劔岳〈点の記〉」を見てきました。
そして帰ってきて本棚から取り出した2冊の本。原作の新田次郎の「劔岳〈点の記〉」と,映画の中で好対照に描かれていた日本山岳会の小島烏水の「山の風流使者」(日本岳人全集昭和44日本文芸社刊)です。
映画の中で,劔岳初登頂をねらう小島烏水と彼の友達,岡野金次郎がよく出てきた。この二人とウェストンとの交流から生まれた日本山岳会設立の経緯はまた,興味深いものがある。小島烏水,岡野金次郎,ウェストンで,もう一本映画がつくれそうである。
この小島烏水の本の解説に,岡野金次郎が昭和24年に話したものを清書した形で「小島と私-初期の登山とウェストンとの交友のことなど-」が載っている。それによれば,小島らが槍ヶ岳に登ったのが明治35年。その翌年二月,岡野が偶然にもウェストンの「日本アルプスの登山と探検」を目にすることになった。岡野はすぐ小島に教え,ウェストンと二人は会うことになったのである。そして明治39年4月,これも映画の中に出てきた小島と同志(城,高頭,武田,高野,河田,梅沢)で日本山岳会を創立した。ウェストンの大きな支援があったからできたことでもあった。映画の中の,あのハイカラな登山用具はウェストンの紹介で,やがて日本の登山を一新させていくことになる。
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