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セロ弾きのゴーシュ

セロ劇「セロ弾きのゴーシュ」

 久し振りで,劇「セロ弾きのゴーシュ」を見て感激しました。子ども達が一生懸命演じている賢治作品。ほんとにいいです。家に帰り,文甫堂版の「セロ弾きのゴーシュ」を読み返しました。やっぱりいい。
 金星音楽団でセロを受けもつゴーシュ。第6交響曲が演目です。水車小屋に戻ってきたゴーシュの特訓第一夜は大きな三毛猫がやってきて,トロイメライをリクエストします。ゴーシュはインドの虎狩りを弾きます。第二夜はカッコウがやってきます。やはり夜明けまで引き続けます。第三夜は子狸がやってきて,愉快な馬車屋をリクエストします。第四夜は病気の子ネズミを連れた母ネズミがやってきて,「何とかラプソディ」を弾いてあげます。そして六日目の晩,第6交響曲の発表の日でした。ゴーシュは見事演奏し,アンコールでインドの虎狩りをソロで弾ききるのでした。
 この物語は音楽というものが癒しであり,人間と動物とを出会わせるものだという点では,音楽は共通の言語であるという考え方があります。そして動物との出会いによってゴーシュという人間が成熟し,演奏技能も上達していくという設定です。昔話には自然や,動物に教えられるという話がいっぱい出てきます。賢治が好んで自分の作品の中で自然や動物をたくさん出してくるのは,自然の智慧というものの「再話」を試みている証左だと考えることができます。賢治は自分の中の昔話の「再話」を試みながら,昔話の近代化を成し遂げようとしたのだと思います。
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コメント

Re: やっぱり

>  
>  そして,5年生の彼らのもつエネルギーもすごいなと思いました。
やっぱり教え子たちはがんばっているなと思ったでしょう。したづつみ恩師先生としては(笑)
ごくろう様でした。さあ,次は何をする
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