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パワースポット

D80asa0124 124-2sマガンの群れ
 パワースポットと言われる場があるそうです。

 いろいろな場所で写真を撮っていると,何か「独特の雰囲気」を感じる場所があることは,どなたも経験されているのではないでしょうか。独特の雰囲気というのは言葉では言いにくいことですが,その場所へ行くと,違う空気感が漂っていたり,冷たい冷気を感じたり,空気の密度が違っていたりすると感じることがあります。それは,同じ場所でも,気温が-20℃になると空気の質感が違うのと同じことなのかもしれませんが,「ただならぬ」雰囲気という感じです。
sanpo0127 017-2s月夜に歩く
 山登りをしたり,山野を歩くと空気の違いを感じます。沢沿いの道と尾根を歩くときの空気の質感は誰でも違うと感じるでしょう。そんなことを少し突き詰めていくと,自分にとってあの場所は何か魅力的だ,不思議な雰囲気があったと感じる場所を自分なりのパワースポットと呼んでもいいのではないかと思うのです。
bluemoon2 012-2sブルームーンの月
 私は自分なりのパワースポットという考え方をして,只楽しんでいるわけですが,こんなことを考えるようになったのは同じ山に何回も通うようになってから強く感じられるようになりました。あの場所はどうなっているのだろうか,あの場所で休もうと,特定の場所を意識するようになるのです。そして,その場所は他の場所は素通りするのに,止まってゆっくりと辺りを見回してしまうのです。
D80asa0123 152-2s春を感じるとき
 パワースポットは,「大気の力(気)を感じる場所」という説明がありますが,本来ならば修験のようにある程度の修行を積んだ人が感じられる独特の力なんでしょう。しかし,私たちのような凡人でも,ある程度大地の力を感じられる場所はあります。それが流行となっているのでしょう。さて私は前の記事(2011/8/20)で,こう書いていました。

さて,山岳修験者の行は,実践です。山中での秘所への到達と秘儀の実践こそに重きが置かれます。文字で残すこともありましたが,それは只の記録としての意味しかありませんでした。殆どは口伝でした。本質に迫るためには,行を重ねて,その「場所の力」を感じ取るしかありません。「山麓から始めて河,瀧,池,森,岩場,湿原,巨岩,洞窟,岩壁,山頂などを経巡って,追体験する必要がある。」「場所の力」は自らが体現することでしか理解できないことなのです。
 言わば,パワースポットで,感じ取る「何か」です。そこには「場所の力」があります。
「漆黒の闇,早朝の明るみ,劇的な日の出,燦々と降り注ぐ日の光,風のそよぎ,伸びていく山の影,山の端に沈む太陽,夕闇の淡い光線,きらきらと輝く月と星,時折通る彗星
 それらの場所は刻々と曼荼羅になり,宇宙となり「神霊の宿る他界や異界」ともなります。この「場所の力」を感じ取る繊細な感性は,修行によってしか育まれません。



漆黒の闇,早朝の明るみ,劇的な日の出,燦々と降り注ぐ日の光,風のそよぎ,伸びていく山の影,山の端に沈む太陽,夕闇の淡い光線,きらきらと輝く月と星,時折通る彗星

いい言葉です。感じる能力を高めることで更に自分の中に大地や宇宙の力を取り込んでくるのでしょう。

D80asa0123 008-2ss桜径
 ここまで書いて,宮澤賢治があれほどに歩き続けた訳がわかるような気がします。彼は風の又三郎になろうとして,「風の又三郎」を書き,自然と一体化する道を自分の中につくりたかったのです。

まづもろともに
かがやく宇宙の微塵と
なりて
無方の空にちらばらう

「農民芸術概論」に記されたこの一節はまさに自然のパワーに満たされたいという修験者宮澤賢治の姿です。
asa0123 347-2sベニマシコ
 さあ,私はこれから自分の感じるパワースポットに出かけます。深く沈み込み,見えないエネルギーを感じ,自分の今を充溢させるために。

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