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一人で歩く道

栗駒山4.15-3 616-2 コピー-2sss頂上から下りてくると,そこは平らな雪原になっていた。
 幾重にもそれぞれの方向に足跡は続き,そして消えていった。そしてその彼方にはおそらく誰も歩いたことがないだろう,数々のピークがつらなっている。分岐で止まっていたその人は,突然自分の行くべき方向を決めたかのように新しい道をつくり始めた。雪原に新しい道が生まれた。
栗駒山4.15-3 391 コピー-2ss「一人でいい。たった一人で。この道を行くためには・・・。一人きりで歩くこと。それでいい。」と決めてから,多くの年月が経ち,また多くの道の分岐に立ってきた。その都度,自分の決めたルートを歩いてきた。下りて振り返った時に悔悛の情に包まれたこともあった。回り道が楽しく思われたこともあった。

 今日も一人で歩き,立ち止まる度に様々な感情が去来し,消えていった。
 そして,今思うのは「下りたくない。」という思いだ。
 風はない,
 今夜は晴れるだろう。きれいな落日と星空が期待できる。
 「下りたくない。」
栗駒山4.15-3 570-2s急に陽がかげった。雲が湧いてきている。まだらの薄い雲が午後の日差しを遮った。どこかで見たことがあった。いや,以前いつかもこんな感情になったことがあった。その時と同じ感情が,時間を溶かして以前にいた場所に自分を引き戻したのだ。「ここにとどまりたい。夕陽に一瞬輝く尾根を見たい。」
栗駒山4.15-3 561 コピー-2sそうこうしているうちに,またたく間に視界は靄に閉ざされた。いつの間にか陽は夕方の色に変わりつつある。々が春独特の霞がかったヘイズ(薄靄)に包まれていった。随分寒くもなってきた。
 私は山頂から少し下りて,振り返った。
 そしてまた少し下りては,振り返った。
 「ありがとう。」という感情が何回も浮かぶ。

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コメント

Re: 想い・・・

> 歩いた後が、船の航跡に見えます。
> 「下りたくない」・・・
> 気持ちがよく解ります。
> 「デジャブ」なのか・・・
> そんな感じの時があります。
> 覚知してまっているからでしょう。
> 人は・・・
> 一番良い時と場所を求めて、歩き続けるのでしょうね。

yachoさん。いつもありがとうございます。
栗駒山の2年目どんなことができるのか。楽しみです。ここでいい形でお伝えできるようがんばります。これからも応援よろしくお願い致します。

想い・・・

歩いた後が、船の航跡に見えます。
「下りたくない」・・・
気持ちがよく解ります。
「デジャブ」なのか・・・
そんな感じの時があります。
覚知してまっているからでしょう。
人は・・・
一番良い時と場所を求めて、歩き続けるのでしょうね。
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