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仙台学「宮城山物語」写真家矢田金一郎の仕事

蕪栗12.1 366-2sシメくん。いらっしゃい
 今日は写真家 矢田金一郎さんを紹介します。
 氏は,東北の風土をことのほか愛し,東北に通い詰め,山を歩き,山里の人々や生活を記録し続けました。
 その写真は没後の今でも七ヶ宿ダムの資料館や福島市荒井にある「原郷のこけし群 西田記念館」に展示してあります。(西田記念館HPは こちら )
 最近『仙台学 vol5宮城山物語』を読んでいたら矢田金一郎氏の写真がたくさん出ていて嬉しく思いました。
 矢田氏は,こけしの写真,七ヶ宿ダムに沈んだ街道沿いの五つの集落をくまなく回り,昭和30年代からの人々の生活を撮りつづけました。どの写真も記録性に優れ,温かい矢田氏の眼差しが感じられます。

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「仙台学 vol 5 宮城山物語 2007年11月刊」巻頭に矢田氏の写真がいっぱい載っている

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 実は私が写真が一層好きになったのは,東京での矢田さんとの出会いがあったからです。私が住んでいたアパートの大家さんが矢田金一郎さんだったのです。多才な方で,版画,ギター,山歩き,民俗学と興味をもったことは玄人肌の方でした。私は矢田氏の話を時を忘れて聞き入りました。
蕪栗12.1 252s舞い落ちた羽
 下手な写真を撮りつづけている私ですが,矢田氏のずっと後を追い続けているような気がします。
 人生の中でこんな人になりたいと思うことは少ないです。私は生きてきて初めて矢田氏にそんな思いを抱くようになりました。素晴らしい人でした。また奥様も素晴らしい方でした。
蕪栗12.1 268-2sガン飛び立つ
 矢田氏の残した仕事は,未来社との仕事で花咲きました。矢田金一郎氏の才能を見抜いていた編集者の松本昌次という人もすごいと思いました。

 高度経済成長をまっしぐらに突き進む日本の,忘れ去られようとしている大切な部分(東北)に温かな目を向け続けた未来社の仕事,矢田金一郎氏の仕事。
 どんな小さなことでもいい。少しでも確かなことが未来に対してできれば,矢田氏の墓前に私はまた報告できると思って生きていきたいです。

 (未来社のHPは こちら )

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